oodahigashisoのブログ

島根県大田市内浄土真宗本願寺派の3つの組(そ)【大田、石東、三瓶】42のお寺が合併して、「大田東組」が誕生しました。

2018 門徒総代会研修会・実践運動研修会

2018年9月7日【金】午後1時30分より
島根県立男女共同参画センター 「あすてらす」において開催
テーマ 「浄土真宗はこのままで大丈夫か?」
 ~過疎化の波、寺離れなど、
   時代の変化に応じた私たちの寺院のあり方は~
参加者およそ40名
講師
 ■澤田 隆之 さま  浄土真宗本願寺派過疎対応支援員
           邑智東組 西林坊 前住職
  ☆護法か 護寺か
 澤田様は、元瑞穂町長をお勤めになられたという実績の持ち主で、行政のプロとしての見地からもご示唆をいただきました。
「地方は、過疎債を活用して、道路や建物など環境整備を充実させて便利になった反面、ストロー現象が発生し、都会地に働き手の人々が吸い取られてしまった。子育てのために若い人たちが都会地に出かけ、第一次産業を担ってきたその父母たちも高齢化。気がついてみれば過疎になっていたというのが現状。気がつく前に対応していくことが大切である。
 全国に一万ヶ寺もある浄土真宗寺院、島根県内では、圧倒的に西部地域に真宗寺院は集中し、多くの寺院は兼業なしに寺院経営を行うことができない状況にある。地域社会の中でお寺のとらえ方も変化。今までは別格に扱われていたお寺も地域行事や自治会などの役割を担うようになってきた。
 「わが寺」という意識や狭い視野でなく、地域に開かれた寺院になることを目指して欲しい。経験や体験に基づいた説得力のあるお話でした。

 ■冨金原 真慈さま  江津組 蓮敬寺住職
  ☆人とつながることによって、お寺の可能性は広がる
若手のホープとして活躍中。power pointをつかってのお話。
「とりあえず、まずは行動する。」という言葉。ああすればいいのに、こうすれば。。。。。と批判や提言はするが、実際に動こうとしないから変化がない。そのために自らが動くという姿勢を持つ。
 お寺が利用しにくいのは、勝手に上がりにくい、用事がないと行きにくい、普段法座に一お参りしていないので、などの理由。用事や理由がなくてもコーヒーを飲みに来るのが目的でもいいじゃないかという発想で寺カフェやお茶のま食堂を始めた。昨年8月から本年8月までの利用者数は2107名。自分のところでは無理なら、やっているところを手伝うことはできる。
先輩僧侶たちが、若手のやることに「一緒にやろう」「自分もやりたい」といってくれたことが嬉しい。人とつながることによってお寺が持つ可能性に気づかされたと熱く語ってくださいました。
PS できればもっと年齢層の若い僧侶や門信徒の皆さんに聴いていただければよかったなあ、そんな感想を持ちました。